日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。 忍者ブログ

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 咲き終えた薔薇の花びらがアスファルトに落ちていた。鴉の突いた袋から零れたのか、紙切れが空き地の隅に落ちていた。空に浮いた雲が川面に落ちていた。垣根から顔だけ出した猫が落ちていた。買い物袋を手に提げたぼくが橋の上に落ちている。落ち葉が落ちていると言うなら、あれもこれも落ちていると言うべきものなんだろう。ぼくはぼくの目線をときどき疑う。
 今朝また鴉が塵袋を突いたらしく、アスファルトに塵が散乱していた。余りに酷かったので家から箒と塵取りを持ってきて掃除していたら、散歩をしていた人に声を掛けられた。もしかしたら声を掛けられたのでなく、拾われたのかもしれない。
 毎朝雨戸を開け乍らぼくは空に声を掛ける。朝の空気にも、陽射しや雨にも、鳥の声にも、ときどき歩いている猫にも、最近買った小さなガジュマルや、食パンや珈琲や、お気に入りの割烹着になんかもおはようって言う。明日は自分自身にも声を掛けてみようか。拾われるって結構いい気持ち・・・。

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