日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。 忍者ブログ

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颱風の日に


 激しい雨に窓と云う窓を全て閉じた。風がもう少し強かったなら雨戸も閉じていたかもしれない。川の氾濫の注意を促す知らせが届き、玄関を開けると道路を雨水が川のように流れていた。
 空模様で町の様子も季節もすっかり変わってしまう。晴天の日が決して好きと云うわけではないけれど、カーテンをまぶしく染める朝のやわらかな光を見ていると世界がいとおしく想えてくる。そうしてあたしは自身を日々調律している。でなければ雨の音でするのだけれど、今日は雨が強過ぎる。
 誰も好んで足元をとられたくないし、泣きたくないし、住処を奪われたくない。雨が幾らか治まった頃、外に出てみると、芙蓉の大きな樹木が何事もなかったように雨に濡れていた。彼は何を受け止めてきたのだろう・・・。黙って見上げていると、しだいに調律されていく自分がいた。

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