日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。

(6月からお休みしていましたが、再開しました。)
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雨音


 雨が降っても蒸すわけでない頃が壱番いいのかもしれない。雨音を聴きながら文庫本を開くととまらなくなり、眼が真っ赤になるまで読んでしまった。
 だいぶ歳月が流れたけれど、あたしは今も糞真面目で面白味に欠け洒落たことがひとつもできずつまらない人なんだろう(其のくせ結構危ないことをしたりもするけれど)。けれど、つまらない時間があればなにかみつけてくるし毎日つまらないと想ったことはない。
 人は不思議だ。つまらない人と言われる者が決して毎日つまらないと想っているわけでなく、誰かをつまらない人と言った者が毎日つまらないと想っていたりする。
 雨音が耳元を過ぎていく。あれもあれも・・・もう過去になり何かの拍子にふと思い出すことはあってもあたしに引っ掛かるでなく雨音と一緒に過ぎていってしまった。雨音から抜け出し傍まで来てくれるのは、やっぱりとうさんとか猫たちとかいいものばかりで、窓からちょっと外を覗き、あたしの胸の傷はいい傷だよ、なんてつぶやいて笑っていた。

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