日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。 忍者ブログ

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雨降りの日の読書


 壱日雨の降り続く日は久し振りで、被害を気にしながらも、雨の降る音が嬉しかった。雨の音は心を撫で、ぎざぎざになった胸を均していく。朝がそうしてくれるよう、雨もまた人を調律してくれるような気がする。
 読書を習慣にしたいとずっと想っていた。栞をはさみまた次の日途中から読むことに憧れている。雑誌であればできるようになったけれど、小説となると難しく、途中水分をとったり排泄したりこそできるようになったものの最後まで読まないと眠れない。
 此の間みつけた中上健次の奇蹟を読み始めてみると、うまくいった。章毎に一旦区切りをつけられる本は助かる。耳に入る雨の音をなるべく意識しながら読んだ。(意識できる内容の小説だった。)より早く先を勧めたくなる小説だったけれど、栞を挟み閉じた。其れができたので、明日は読まない、と決めた。
 うまい方法をみつけたと想うと、誰かに話したいような気にもなったけれど、やめておいた。今度雨が降るのはいつだろう。其の時同じようにできたら、手紙の隅にでも書いてみようか。子供でなくとも、初めてできたことに浮かれてしまう。

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