日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。

(6月からお休みしていましたが、再開しました。)
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過去から受け継ぎ、伝えた男


 キース・リチャーズの数々の発言はあたしを魅了するもので、ギターを弾いている姿のみならず彼は好きにならずにいられない存在だった。其の彼が自分の墓碑銘に「過去から受け継ぎ、伝えた男」と記して欲しいと常々言っていると云うことを知ったとき、よりあたしは彼を好きになった。
 自分の感受性を見て欲しいと評価して欲しいと、前へ前へ出ることが壱番大切なことでもあるかのような錯覚を、ときに人は他人に与える。そう云う者たちは確かに輝いても見える。けれど、感受性とは何だろう、技術を磨くとは何だろう、本物とは何だろう、と考えたとき、自分の中にある答は、例えばキース・リチャーズの中にしかない。
 言葉足らずなのもあったろうけれど、間違っていると、それではいけないと、随分言われたものだけれど、今の時間に辿り着いた自分が想うのは或の頃の想いとたいして変わりない。あれからキースばかりでなく、田中一村や木下晋の絵を知ったり、奇妙な果実やアウシュビッツの実際の映像を観たり、何本かに増えたクリント・イーストウッドや他の映画作品にも逢えた。
 胸の壱段と奥へしまった想いは結構固まった想いになり、あたしが椅子から立ち上がると一緒についてきた。

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