日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。 忍者ブログ

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転落との連絡を受け


 昨夜家人の帰りは深夜の零時を過ぎた。本当なら今日は振替休日だった筈が急遽出勤することになり、玖時を過ぎても帰らないので布団を敷き寝てしまうと、零時に眼が覚めた。そろそろ帰る頃だろうと想っていると連絡が入った。N市に要ると言い、次いで駅のホームから転落したと言い、救急隊員と電話を替わった。
 搬送された病院は聞いたことあるようなないような、電車で肆度乗り継ぎをした駅のあるHと云う市内の病院だった。本来なら家族が向かわねばならないところ、結構遠方であり手段がタクシーしかないことから精密検査の結果待ちとなった。
 病院のある町名を教えられても漢字が浮かばず、異国の町であるかのように想えてならなかった。が、よく考えれば生まれた処の辺りにそう云った土地の名は沢山あった。眠る前に少し読んだ(途中で区切りをつけられるだろうかと想うと緊張しなかなか開くことができず未だに読み終えてないけれど、開けば途中でも閉じることはできるようになった)中上健次の「奇蹟」を思い出すと、胸が騒ぐこともなく、また自分の血のようなものを思い出すと格別悪いことにはなっていないと確信めいたものが脳裏に生じた。
 幸い何も無く肆時に家人は帰宅した。頭のこぶと手足の擦り傷以外目立った傷は無く、骨も折れてないとのことだった。ただ、病院ではなんともないと診断されたが右肩が痛むので湿布薬を貼ってくれと言われ貼ってやると、(いつも起きる時間である)伍時に起こしてくれと言い家人は寝てしまった。
 肆時は何処か朝の匂いが混じりつつある時間だ。得体の知れないものが徘徊する時間は過ぎた。自分も、壱時間だけでもと、眠ってしまうことに決めた。

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