日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。 忍者ブログ

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花托


 花屋の店先に蓮の花托が置かれているのを見たのは初めてだった。其の侭逆さに吊るしておけば乾燥した花托になるのではと想い、みっつ買ってきた。
 輪ゴムでまとめ麻紐で玄関の靴箱の脇に吊るした蓮の花托は、花托になったばかりの薄緑色をしている。大きな種は今にも飛び出してきそうなものの、一応おとなしくしているようだ。此れが種が落ち茶色になるまでどれくらいかかるのだろう。ひとつだけ家にある花托は、初めからできあがったものを買ってきただけにもっと大きく立派な出で立ちをしている。尤も値もだいぶ違うが。
 過程があり結果があり、結果には優越がつくが過程につかない。本人が納得すればそれでいいことであり、其れを他人が知る必要は無い。だからこそ、他人は其れに対しとやかく言えたりはしない。
 テレビのニュースを見ては、花托の様子を見に行く。壱日と経ってやしないのに、花托の行方を気にしている。人だろうが花托だろうが、ただ悪いことが起こり枯れないで欲しいと願う。他の壱番いい顔や姿に人は嬉しくなるものなんだろう。

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