日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。 忍者ブログ

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緑の日々


 キクとハシ(アロエ・不夜城)を日当たりのいい玄関口に出すことにした。郵便受けの真下にしようか階段のいっとう上にしようか迷ったが、郵便受けの真下に置いてみた。緑の足された玄関口は其れだけでなんとなく明るくなった。
 明日からまた雨天が続くらしいが、キクとハシは随分元気な子たちなので、置きっ放しにしても大丈夫だと想えた。特に肥料をやるでもなく鉢に植えたまま放っておいているのに芽も増え、今ではどれがキクとハシか判らないくらいに育っている。
 亀たちの水槽の隣に置いてやろうかとも最初考えたが、軒下は以前住んでいたアパートのベランダと違い横幅はあるものの縦幅がなく、これ以上何か置いたら窮屈そうでやめた。ただ以前と違い下が同じコンクリートであってもそれほど熱くならないようで、水槽の水も湯にならず、亀たちは過ごしやすくなったように想う。彼らには此の夏もホテイアオイを浮かべてやろう。きっとまた弐、参日で食べられ、日除けになることはないだろうけれど。

 台所の窓辺にも緑がひとつづつ足され、台所にも夏の匂いがするようになった。涼しい風が入ってきたり蒸し暑さを感じたりすると、立ち止まらずにはいられない。参、肆日前中上健次の「日輪の翼」を読みたくなり読んだ。夏芙蓉が自分の前で手を振るようにゆれている。例え遠く離れても、明るいものとも暗いものとも根で繋がっている。そんなことを想う都度、裸足のまま線路を駆けていきたくてしかたない気持ちになる。

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