日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。 忍者ブログ

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玖月も終わりになると


 始めから絆創膏を貼っておくか、渋皮煮用に処理したものを使えばよかったのだろう。栗御飯を作る際、性懲りも無く指を負傷した。今回は幸いにも右手の親指だけで済んだけれど。
 拾参回忌があり週末家人の実家に帰省したおり、新米と栗を頂戴した。艶々したおいしそうな栗をどうしようかと壱日考えた末、栗御飯と渋皮煮にすることに決めた。
 渋皮煮を自分で作るのは初めてだった。重層の代わりに小麦粉と塩とで灰汁抜きをしてみたが、何の問題もなかった。砂糖は黒糖を使い、赤ワインを入れて煮たところ、なかなかどうしておいしく仕上がった。すっかり気を良くし、次はラム酒でも使うといいだろうかと早くも考えている。
 参時間程格闘していたのだろうか。珈琲を飲んだあとふらっと外へ出ると、郵便局へ行く道すがら金木犀の香に出逢った。見ると金木犀ばかりでなく紫式部の実も色付いていた。
 玖月も終わりになるといろいろと思い出すことがあるけれど、どれも今はやさしい縁取りができていて、早く晴れて空に羊雲が浮かぶ日をあたしは待っている。

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