日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。 忍者ブログ

頁を戻る頁を捲る

炭酸水と冷凍苺


 咽の乾く日は珈琲と水では足りず、炭酸水を開ける。リトルミイの小振りのコップに炭酸水を注ぎ、冷凍庫からミックスベリィの袋を取り出し浮かべられるだけ苺とブルーベリィと木苺を入れると、炭酸水がほんのり紅色に染まって見えてきれいだ。
 時折人の話し声や物音が飛び込んでくるけれど、台所はひっそりしている。此の頃ではスリッパを履くのをやめ裸足で家の中を歩いている。卓を購入するとき天然木であることとベンチが付いていることを条件としたけれど、正解だった。朝は陽射しが入り明るいけれど昼は薄暗い台所で、脚をぶらぶらさせながらベンチに座り、窓辺に置いた緑を眺めつつ炭酸水のはじける音を耳にしていると、夢を見ているような気分になる。
 此の古い家に越してきてよかった。悪いものから離れる、其れだけで見える景色は変わることに何故気付かなかったのだろう。其れが、苦悩しているとき、と云うことなのかもしれない。鳥瞰図を思い出し乍ら、鳥の眼鳥の眼、と繰り返してみるけれど、また悩み始めると余裕をなくしてしまうだろう。ただ、いつかまた苦しむことになったとして、周りにあるものが以前と今では異なる。
 底に残った苺を指で抓むと、まだひんやりとしていた。外は暑いけれど、此の家では冷房は要らない。

拍手

      郵便箱

   
      * メールは表示されません