日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。

(6月からお休みしていましたが、再開しました。)
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此の家での過ごし方


 此の家で過ごす弐度目の厳冬になった。
 パジャマでなく上下スウェットを着て眠ったり、靴下の上に更にもこもこの靴下を穿いたり、シャツやタイツを身に付けたり、としているうち寒さに幾らか躯がついてくるようになったように想う。最初の冬は逢う人毎、家が寒いと苦笑いを交え話していたのに、此の家だから特にどうと云うのもなくなった。陽が全く部屋に入ってこないのも、ほんの弐週間ばかりであることもわかった。もうじき布団もなんとか干せるようになるだろう。
 肆時半に起きると真っ暗だけれど、スウェットを着て寝ているからか躯が温まっている為朝も想うほど寒いとは感じない。顔を洗うのも湯でなく水で平気だ。雨戸を開けるのは陸時半、洗濯機を廻すのは漆時で塵を出しに外へ出るのが漆時半。そろそろ此の家にも陽射しが届きそうな捌時に洗濯物を干し、浴室の掃除をし部屋の掃除をし、それから窓をきいろく染めた陽射しを見乍ら珈琲を飲む。あとは亀と遊んだり、がじゅまるたちの具合を見たり、炬燵に足を入れ編み物や縫物をしたり、棚の整理をしたり、手紙を読み返したり・・・。そのうち昼になり買い物に出掛け、通りの樹木や名前の知らない草や空や川の水や陽射しを眺めながらゆっくりと歩いて季節ごと息をいっぱい胸に吸い込む。時々無性に苦しくなる日があるから、そうして何でもないことをひとつづつしながら過ごしていくことに安堵のようなものを覚える。
 自分のことを笑ったり、卑下したり、ネタにしたり、鼓舞したり、・・・といろいろ方法があるようだけれど、淡々と過ごす暮らしがあたしはいい。どれがいい悪いでなく、素敵な人がしていることはどの人のやりかたもきらきらとしたものであるように、此処での此の家での過ごし方をみつけていきたい。手がかじかむのが治まってきたなら、またトンカチと釘を持って棚でも作ることにしよう。これからもっと過ごしやすくなるよう。

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