日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。

(6月からお休みしていましたが、再開しました。)
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森林公園にて


 森林公園へ出掛けるのは久し振りだった。緑がまぶしく、自転車で走る途中何をそれほどまで胸に溜め込んでしまっていたのだろうと想うくらい何度も息を吐いた。きっと何が苦しいと言うのでなく、そんなふうに呼吸をしないから日々が重たくなってしまうのだろうか。
 白いたんぽぽを見るのも久し振りだった。以前はひとつふたつ咲いているだけだったのに、種子が飛んだのだろう。別の場所から持ち帰った種子もあたしの植木鉢で何度も花を咲かせ何度も種子を飛ばした。引っ越しの車に植物は持ち込めないと言うので、前のアパートに置いてきた。建物の下にかなり大きく空いていた穴に土を入れ、根が張るように祈った。持ち主の素性を知り自分は逃げ出してきたくらいで、穴が埋められることはないだろう。以前の日々を想い憂鬱に引き戻されそうになっていると、鶯の声が耳に入った。壱羽が鳴き出すともう壱羽が・・・と云うように、鳴き声は増え、少なくとも拾羽はいることがわかると頬がゆるんだ。
 今日の目当ては自生する桜草だったけれど、辿り着くまでに八重桜や椿や・・・沢山の春と逢った。一斉に春は出てくる。笑のように零れ落ちる春を受け止めるにはあたしの器は小さく、ただ春に降られているばかりだった。

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