日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。 忍者ブログ

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朝顔


 蔓は屋根まで達していた。かあさんの家の朝顔の開きはいつも遅いけれど、彼岸を過ぎても見られなかった。小振りな花だけれど、真っ青な色をしていて、夏に似合うのに。向日葵もハイビスカスも終わってしまったのか、見当たらなかった。代わりに朱い柘榴やまつばぼたんや名前の知らない花が咲きだしていた。
 よく猫が昼寝をしている近くの川の傍の空き地に、大きな朝顔の蔦が幾つもあったので、白いのと桃色のと、種を失敬しかあさんにも分けるつもりだった。其れが今日刈り取られていた。道路際まで草が伸びてしまっていたので誰かきれいにしたのだろうが、朝顔は残して欲しかった。別に歩くのに邪魔ではなかったし、がっかりした。
 参、肆日調子が今ひとつだと想っていると昨夜発熱したが、汗を沢山流し今朝はすっきりとし気持ちよかった。伯父の家から貰った西瓜や葡萄や瓜を腹いっぱい食べ夕刻までにはすっかり元気になっていた。線香の匂いのついたタオルで汗をかいた顔を拭い、父の寫眞に朝顔はまだだねと声を掛けると、黙って父が頷いてくれた気がした。

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