日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。

(6月からお休みしていましたが、再開しました。)
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手アイロン


 だんだん手が冷たくなってきたのにつれ、洗濯物を干す時間まで暖房をするようになった。どうしてもアイロン掛けが好きになれず、シャツやタオルの皺を手押ししてとるようになり久しい。パジャマだけでなく自分用のタオルは殆どがガーゼのものだから皺ができやすい。其れを毎日アイロン掛けするのを面倒と想ってしまう。それに手押ししてから衣文掛けにつるした衣類は布地がぴんとしていて、朝が気持ちいいと想えることのひとつになっている。
 暮らしていくことは音楽の好みのようなわけにはいかない。好きになれなくても放っておいていいものじゃない。好きになれないものは少し変えてやるといいのかもしれないと想うようになった頃から、毎日が違ってきた。アイロンもアイロン台も今では部屋の隅に行ってしまったけれど、憎々しいとさえ想っていた頃とは違う眼で見られるようにもなった。
 変えたいことはまだたくさんあるけれど、其れを考える時間も愉しい。使い勝手のよさは其の家によっても其の人によっても異なり、ひとつひとつ自分で探していかなきゃならない。
 昔とうさんがよく棕櫚の葉で箒を作っていた、と想っていたけれど、もしかしたらあれは蠅叩きだったろうか・・・。そんなふうに記憶は曖昧になっていくけれど、幼少の折暮らしていた家には家に似合うものがたくさんあった。ともだちの家には無いものが多く、なんだか恥ずかしいと想った頃もあったけれど、今では或の家で暮らしたことを宝物のように想っている。最後にどんな家で暮らすのかわからないけれど、いつか死ぬときにでも愉しい暮らしだったと想えたらいい。

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