日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。

(6月からお休みしていましたが、再開しました。)
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夜の客人


 半年分の地代を受け取ったのは、夕食を食べようとした漆時近くの時間だった。地代をまけさせるのが他の借金の理由ならそれはそれでいいけれどやり方と言うものがあるでしょう、と苦言すると相手は話が理解できないようだった。それで、返済は何時頃までありそれまでと御願いするのが常だと言うと、初めて聞いたと云う反応を示すので参ってしまった。今ではすっかり小学生の男の子と話をしているような気分で、相手に接している自分がいる。苦言はそのくらいにし世間話をするうち彼の話は今は会長となった親を含めた家庭のことになり、帰りたくない日もありそんなときはひとり遅くまで残業していると漏らすほど根は素直な青年で、可笑しくて笑ってさえしまう。余程うちは居心地がいいのだろうか。確か入るときは拾分ほどと言いあがってきたのに、彼が帰ったのは玖時近くになってだった。
 道理で腹が減っている筈だとかあさんもあたしも慌て、食事をとり風呂に入り布団に入った。

 自分の友人や周りにはいないタイプの人に接するのは難しい。齢がうんと離れていれば、通じないこともあるだろうとの心構えがあるのだけれど、拾伍も離れているようないとこの彼に通じる話が通じなくだいじな話をしたあとはいつもくたくたになる。
 人一倍おっとりしている自分は弐くらい言えば捌くらいも解ってくれる人達の間であまえていたのかもしれない。少し反省し少し感謝もし少し目標なども立て、残り壱日となった日々を想い眠りについた。

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