日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。

(6月からお休みしていましたが、再開しました。)
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仰向けの蝉に


 玄関を出ると階段の処に仰向けになった蝉をみつけた。まだ息があるのだろうか、と恐々手を伸ばしたもののさわれずに日傘の先で躯を戻してやると蝉はゆっくり手足を動かした。そのままの飛んでいくだろうかと案じていると、蝉は階段を壱段下りるとまた仰向けになり動かなくなった。コンクリートの上で絶えられても困る。蝉はやはり森の中でいってもらいたい。
 指先で蝉を突き躯を起こしてやると、両手の指先で羽根の部分を挟むように持ち上げ土の処に置いてやった。もしも其処でいってしまったなら公園の樹木の脇にでも埋めたならいいだろうかと、一旦家に入り暫くし様子を見に行くと蝉はいなくなっていた。帰れたのかどうかはわからない。
 他人にできることなんて高が知れている。あたしは痛みや傷や悩みや苦しさを他人と分かち合うなんて嫌だ。他人の其れも分かち合いたくない。ひとりですることと助け合ってあうることをごちゃ混ぜにはしたくない。ときには声を掛けたり掛けて貰ったりもするだろうが、自分のものはあくまで自分のものでしかない。

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