日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。 忍者ブログ

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エレベーターで


 ざっと降った雨がおとなしくなり傘が要らないほどの雨に変わったので買い物に行くことにした。食料を買い水も汲むと両肩に手提げを掛けることになり、丁度階下へ行くエレベーターが見えたので老齢のふたりの婦人を追いすみませんと言い入り込むと、弐階かしらと問われ壱階へだと応じると壱階へのボタンを押してくれ、自然とおそれいりますと言い会釈していた。
 母より齢上な方にそう云うことをして貰うと恐縮さえしてしまう。母は足のせいにし齢のせいにし、陸拾を過ぎた辺りから自分でできることもしなくなってしまった。其れは其れで強かで逞しいものであったりもするのでいいかと想うけれど、自分は高齢になっても自身がすることを厭わない者に眼が行く。
 外へ出ると雨は上がっていた。濡れた階段を気をつけて上がりながら、雨の日は特に自身に気をつけることで精一杯にもなってしまった自分に苦笑した。親指の痺れが気になり足を全体に覆う靴や靴下が苦手になり、靴下を穿くなら爪先の無いもの履物は踵の低いサボサンダルを愛用するようになり久しい。人を避けるでも雨の日に歩くでも靴より足元がしっかりする。指がなるべく何にもふれてない状態がいいようだけれど、其れは右足のみで何も不都合がない左足はまた其れとは違う。
 歩き方を模索し、今日出逢った婦人のような人を目指すことにでもしよう。

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