日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。 忍者ブログ

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てのひら


 ぢっとてのひらをみる、ことをよく父もしていた。何故それほどまでてのひらを眺めていられるのか、あたしにはわからない。啄木の詩でも頭に描き、暮らしや過去や自身をみつめたりしてでもいたのだろうか。
 人一倍あたしの手は大きい。手はあたしにとりみつめるものでなく、他に(手以外の自身の躯の部位も含め)ふれ他の感触を確かめるものとし壱番使っているだろう。
 だいたいあたしは鏡(顔)さえ、化粧するときぐらいしか見ない。自分の躯を入れ物と呼んでいるくらいで、躯は自身に結びつかず、其処から自身をみつめられるわけがない。
 父は自身と躯と結びついていたのだろうか。そう想うと何か安堵する。あたしは父とよく似ているらしいが、彼の苛立ちが何処から来るものだったのか知らない。
 右足の先が今日も痺れている。後遺症と云う奴なのだろうが、手でさわっても自分のものかは判らない。ぎゅっと握っていると痺れは軽くなるのだけれど。

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