日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。 忍者ブログ

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 昨日は気温が高かったのに今日はぐっと下がり半袖は寒かった。雨のあがった通りで、薄むらさきの木槿の花をみつけた。此処参日の間に咲いたのだろうが、莟には全く気付かなかった。
 梅雨の季節は空も町の色も暗い薄むらさき色をしている。白い梔子の花もいいけれど、明るい薄むらさきの木槿やジャカランダや桐やアフリカンリリーの花も梅雨の季節によく似合っている。苦手な青でさえ梅雨の季節には見ていられるから、藍でなく青のインキのペンで雑記帳を埋めたりもしている。
 空色も今の季節なら落ち着かないこともないだろう。空色のタクシーが通っていたなら手をあげてしまうかもしれない。好きだった童話を思い出すのも梅雨の季節。
 雨が運んでくるものが好きだ。中にはよくないものも運んでくるのだろうけれど、雨が遮ってくれるから怯えることなくいられる。雨は此の躯にも思い出を滲み込ませ黙って去っていく気でいるのだろう。気付いた頃にいつも雨はあがっている。

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