日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。 忍者ブログ

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 通りから鳥や虫や猫が消えてしまった。あがったと想った雨は、また降り出すのかもしれなかった。トートバッグの中はなるべく軽くした。ずっと使っていなかった白の折りたたみ傘を持ち、暗い空の下へ出掛けた。鳥や虫や猫たちと違い、冷えた雨の日の方が躯のことを気にせずに済むので活発化する。
 郵便局で支払いを済ませ、隣の駅まで歩き線路の向こう側の町へパンを買いに行った。パン屋は決まっていない。食パンが置いてあるのがわかったら、買ってみることにしている。此の間みつけたパン屋の食パンは口に合うだろうか・・・。そんなふうに想って歩いていくのもまた愉しい。
 途中にある坂道を歩くのが好きだ。生きた化石と言われる、何と云う名の樹木だったか忘れたが、其の立派な樹木たちをみあげながら歩いていると心が鎮まるのを覚える。坂の上から町を見下ろしたときも同じ感覚になる。
 (濡れてもいいのだけれど、)雨の隙間を縫うよう歩く。歩いていると自分の内に鼓動にも似た何かぬくいリズムが生まれる。

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