日々の雑感、他愛ないこと。印のように記してみたり。日々の呼吸を此処に。 忍者ブログ

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 日が長くなり午後漆時になってもまだ真っ暗と云うでもない時間に湯に浸かり、浴室の戸や窓を見ているのが愉しい。
 戸の向こうの灯りがモザイク模様の曇り硝子に透けると、丁度先日観てきた高島野十郎の太陽の絵のようになる。窓の葉っぱの模様の曇り硝子は田中一村の絵にも似て、夕陽の残りの朱色染まっているのを見ていると森に入り込んでしまったのではないかと想えてくる。だんだんと育っている台所のガジュマルを思い出すと、其れが見当外れの迷い事でもない気がしてくるから不思議だ。其れはたぶん日暮れの時間と云うことも大いにあるのだろう。
 壱番星も夕焼けもなんだか少し怖い気がし、日暮れは外に出ない。湯に浸かり森のことだけ想像するくらいが、怖がりの自分には丁度いい。或の繁みから小鹿が、なんて考えると、疲れも和らぐ。

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